小話
馬鹿な旅人が旅をしていました。
旅人は、すぐに街の人たちに騙されてしまいます。
その度に、旅人はお金や服や靴を騙し取られてしまうのです。
だけど旅人は馬鹿だから、
「これで助かります」とゆう街の人の嘘にも、ポロポロ涙を流しながら
「お幸せに。どうぞ、お幸せに」と旅を続けます。
そして、とうとう裸になってしまった旅人は、恥ずかしくて街を歩けず、森の中を旅するようになりました。
すると、今度は森の中で魔物に出会います。
魔物たちは旅人の体を食べたくて、嘘をついて旅人を騙します。
もちろん馬鹿な旅人は魔物の嘘に騙されて、腕を1本、足を1本とあげていきました。
結局頭だけになってしまった旅人は、最後の魔物に目玉をあげてしまいます。
魔物は旅人の目を食べながら、
「ありがとう。お礼に贈り物をあげます」と言いました。
しかし、その贈り物とは
「バカ」
と一言だけ書かれた紙切れでした。
だけど旅人は、ポロポロと泣きます。
「ありがとう、ありがとう。初めて贈り物をもらったよ。嬉しい、嬉しい。本当にありがとう。」
となくなった目から涙をポロポロ流して、死んでいきました。
綺麗な思い出を記しておくのは
追悼になるのだろうか
人は生きるために、いろんなことを忘れられるようにできてるらしい。
心の傷もかさぶたができて、少しの傷跡は残っても血は流れ続けないようになってる。
だから、血が流れているうちに、ちゃんと記しておかないと。
▽「俺が通路側にいて♡が窓側にいたんだけど、俺が寝ているのを起こさないよう気を使ってくれてたのね。で、トイレ行くときにこう、、、俺の足をまたいで行こうとして、でも俺目覚めちゃって。俺の足またいでるから俺の目の前にその、、♡くんの♡くんが、、、」
♡「あはは!ごめんごめん、あれおきてたの?」
▽「起きたら目の前に♡くんだったから。でも俺を起こさないようにそうやってくれて、だから俺また寝たの。そしたら♡がトイレから戻って来た時にまたそうやってまたぐから、俺の前に来た時にまた起きちゃって、うわぁ!って」
▽「行きで ♡くんおはよう ってなったのに、帰りも起きちゃって ♡くんおかえり みたいな」
♡「あはは」
▽「起きてあんなにびっくりするくらいなら最初から起こして?」
♡「うん、ごめんごめん」
♡「何十回とね、彼と僕は一緒に移動してますよ。ねぇ、いつ見てもぼーっとしてる!化石かな?増田像が横に座ってんの」
▽「この話何回するんだよ!リスナー何十回と聴いてるわ」
♡「ずっと正面向いてる」
▽「なんかラーメン食ってる時あるよ」
♡「ははは!そうだわごめんごめん動いてるわ。ぼーっとします、機内食食べます、ぼーっとします」
▽「いやぼーっと食ってないから!なんか、考えて食べてるよ?」
♡「ははははははは!」
♡「▽の特性上、下向いて寝たらよだれ垂れるじゃん?」
▽「やめろお!」
♡「ずっとぼーっとしてるよね」
▽「なんもしない。うん」
♡「そう、服ん時だけ動くから」
▽「こらー」
♡「はははははははは!!」
▽「服ん時っていつだよ!!」
♡「リ`▽´ノリ<服だっ!つって」
▽「ばかにしてるぞー。せんせーー!」
♡「あはははは!」
メール「▽の言うまみむめもが好きです。なのでま行を言って欲しいです!」
▽「絶対に言わない。まみむめもなんて絶対に言わない!!!」
♡「言ってんじゃん。軽く言ったな?おい」
▽「まみむめも」
♡「あっ、特徴あるね。ちょ、もう一回言ってみ?」
▽「まみむめも(低音)」
♡「そうじゃないそうじゃない、等身大のやつ。せーの」
▽「まみむめも」
♡「あはは」
♡「もつ鍋食べた時に100%の確率で翌日▽さんに言われるのよ。くせぇって」
▽「くせぇってわけじゃないけど、なんかその、わかんのよ。食べたでしょ?って」
♡「並んで写真とってたりしたら必ず言われる。」
▽「お酒飲んだ?とかね」
♡「そうそうそう。だからね、絶対前世犬なのよ」
▽「ふふっ、いやいややめろ!決めるの!」
♡「絶対犬です。ブルドック」
▽「いやいや!もうちょいかわいいやつ!」
♡「かわいいよ?ブルドック!」
▽「ブスかわだろ!!あれw」
♡「舌磨きとかおえーってなる時ない?」
▽「俺オエーは毎日あるよ」
♡「確かに楽屋で歯磨きしてる時、オ”エ”ーッてイメージある」
▽「やめろぉ!」
♡「まっしゅー、、、」
▽「、、?」
♡「ははは!ごめんごめん、毎週とまっすーが混ざった!」
▽「やめて?なんか特別な呼び方で俺を呼ぶの」
♡「あー恥ずかし恥ずかしごめん!」
▽「あれ?!なんか顔赤くなってない?ww」
♡「俺そっちの人じゃねえから!」
▽「そっちの業界の人ー?」
♡「違うから!!女子大好き!!!」
▽「それもおっきい声で言わなくていい。んで、まっしゅーがなんだって?」
「ねぇ、あの話してよ。俺大好きなんだよね」
「また同じ話してるよー」
この話を、みんな笑ってた。
目を閉じて旅人のことを考えてみたんだ。
騙されて、頭だけになって、
ありがとうって泣いた旅人のことを考えてみた。
そして思ったんだ。
あぁ、なんて愛しいんだろうって。
損とか苦労とか、考えるだけ無駄だよ。
旅人は、そんなこと考えていないんだから。
ただ、
誰かにとっては馬鹿でも、僕にとっては馬鹿じゃないだけ。
誰かにとっては騙しがいのある人でも、僕は騙さないだけ。
僕は、本当に喜ばせてあげたいと思うだけ。
それでもやっぱり、旅人を馬鹿だと思う?
目を閉じて、何を思う?
どうか、刃物を振り回している人の愛する人へその刃物の先が返って来ませんように。